今年、四日市市民文化祭は、60回目の節目を迎えました。そのオープニングを飾る記念行事を「合唱」をテーマに行うことになりました。
具体化にあたっては、実行委員会を組織することになりました。実行委員は、四日市市文化協会に集う合唱サークルの代表者、合唱指導者、
一般の合唱ファン、サポーター、協会役員など音楽大好き、熱意あるメンバーで発足しました。
催し内容は、単なる合唱のコンサートではなく、指導者に作曲家の池辺晋一郎さんを招いて「合唱ワークショップ」を行うことにしました。
ワークショップでは、舞台上のモデル合唱団が池辺先生の指導を受けて、合唱曲の演奏を作り上げていく様子を観客のみなさんに公開することと、
会場の全員が参加して池辺先生の指導のもと、一つの合唱曲をうたいあげることの二つを主な内容にしました。
柱になるモデル合唱団の公募、パート別の団員の募集を四日市市と近隣の市町、県内にまで呼びかけました。その結果、混声、女声合唱を合わせて
250人余の大合唱団になりました。
池辺先生による事前の指導は、先生の楽しいお話とともに、多くの合唱曲を手がけてこられた先生ならではの的確な指導・助言により、
合唱団に見違えるような変化をもたらしました。
ワークショップ当日は、モデル合唱団、観客をあわせて、およそ1,000人の参加がありました。全体合唱には伊勢、津、鈴鹿、桑名、
員弁からも参加、また児童の合唱団の参加もありました。市長を迎えての第60回市民文化祭の開会セレモニーから、モニターに楽譜を
映し出してのレクチュア、途中、趣向を変えて池辺先生の作曲うらばなし、フィナーレの全体合唱まで、中身の濃い2時間30分の記念行事でした。
合唱の持つ魅力を改めて感じた催しでした。
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